豪華なアメリカンスタイル

1918年横藤電車は藤沢~江の島間が開通させました。この開通と同時に運用数が増えるとして21号形が登場しました。主要機器は1形と全く変わりがなく、WH-38Bとペックハム社製の台車を採用しました。しかし車体は大きく変化しました。別に1号形と同じ車体でもよかったのですが、江の島に行くのに楽しく行ける電車、そして話題になる電車作りで、さらなる乗客獲得を狙ったのです。1号形とは一線を画したデザインでした。まずはじめに度肝を抜くような縦長な窓に、車体上部には飾り窓、中央に設置されたドア。この中央に設置されたドアは両開き式で、事実上では700形以前にも両開き式のドアがあったともいえます。両開き式は車内に向かう観音開き方式だったので、混雑時に使うのには不便だったそうです。このデザインはアメリカのリッチモンドの路面電車がモデルだと言われています。車内は行楽にも便利なクロスシート、飾りなどもつけられフラグシップ的な存在でした。

江の島詣は21号形

21号形は豪華な飾り、窓などからアメリカンスタイルの電車として多くの好評を得ました。車内はクロスシートで大きな窓は展望性も抜群で、行楽にはもってこいの電車でした。21号形を待ち続ける客もいたなどととても人気な車両になり、横藤電車の増収にも繋がったそうです。

しかし1号形と同じように1930年の横浜駅地下線乗り入れのため、木造車は全て51形に置き換えることになったため21号形は1930年に姿を消しました。